2021年4月17日土曜日

食事で開運した東西の先人たち

食事で運を好転させた東西の先人たち

イタリアのルイジ・コルナロ(1464-1566)と日本の水野南北(1760-1834)は、それぞれ時代、場所、境遇が全く違いますが、食事で運を好転させた点で共通します。二人に共通する開運食生活は小食であること。では二人はどのような境遇から食事による開運方法を修得していったのでしょうか。


イタリアのルイジ・コルナロ(1464-1566)

ルイジ・コルナロ(1464-1566)は、ヴェネツィア共和国の影響力のある貴族(政治家でもあります)でした。コルナロはお金持ちでグルメでした。でも、暴飲暴食によって彼の健康状態は酷いものとなっていたのです。彼の主治医は、食事を抜本的に変えなければ早死にするといいます。コルナロは、何度か挫折しそうになりながらも、最終的に自分に合った食事のスタイルを確立します。厳選された食事を少量にしました。コルナロの1日の食事は350グラムの食べ物(パン、肉か魚、スープ等)と赤ワイン400ccのみ。これを2回に分けて食べました。

この食事を1年続けると、コルナロは短気でイライラする性格から陽気で優しい性格に変わりました。コルナロの生活はいつも喜びに満ち、快適に眠り、楽しい夢を見ました。さらに、80歳を過ぎても元気で、乗馬、登山、公共事業、執筆に専念し、疲れることはありませんでした。そして、最後は、お昼寝をしながら102歳で亡くなりまた。きっと素敵な夢を見ながら天国に旅立ったのでしょう。16世紀のイタリアで食による最高の開運術をコルナロは『無病法』として書き残しています。贅沢ができる身分でありながら、健康のために節食を貫いたコルナロ。現代人が見習うことは多そうです。


日本の水野南北(1760-1834)

水野南北(1760-1834)も、コルナロと同様に、粗食で死相を変えて、運命を大好転させた人です。水野南北を描いた、『だまってすわれば』という小説があります。まさに、江戸時代中期の頃の「黙って座れば、ぴたりと当たる」観相学の大家です。

南北は幼い頃に両親を亡くし、酒、ギャンブル、喧嘩に明け暮れ、18歳で牢屋に入ります。そこで人々の人相の悪いことに気づき、顔の特徴と人の運命の間に相関関係について気づかされます。折しも、南北が牢から出ると、禅寺の住職から、死相が出ている、1年間麦と大豆のみで過ごせたら入門を許す、と言われ、南北は徹底的に食を見直しました。すると、南北の死相は一変し、運勢が改善していくのです。小食にすると寿命も金運も伸びるということをまさに身をもって実践していきます。

南北は徹底的に人相学を極めていきます。最初の3年は床屋で頭の形を研究し、次の3年は銭湯で裸体を観察し、さらに3年は火葬場で死者の骨と体を観察しました。南北は死体を切り開いて、不運な人々の内臓、特に胃と腸の色ツヤの悪さを発見するのです。つまり、腸の状態をよくすることが開運につながるということです。粗食、食べる量と時間を一定にする、こういったことが運をよくしていくと。ありがたいことに、南北の長年にわたる真摯な研究の成果、小食論『修身録』 『相法極意修身録』を読むことができます。とても具体的で実践的なので、気になる人は試してみてもいいのではないでしょうか。


まとめ

イタリアのルイジ・コルナロ(1464-1566)と日本の水野南北(1760-1834)は、全く違う時代、場所、境遇でしたが、二人とも食事で運を好転させました。二人に共通する開運食生活は小食であること、食事の質に気を配ること。二人の開運食生活が違うように、私たちにもそれぞれに合った開運食生活があります。ぜひ、自分なりの開運食生活を極めたいです。


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