大分県のむかし野菜の邑から箱いっぱいのお野菜とともに、この度はフレッシュハーブが届いた。感激!
ビニール袋の中にはハーブの香りが充満している。3種類のハーブが入っていた。カモミール、ミント、オレガノだ。
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ハーブ3種類がビニール袋にたくさん。 特に、カモミールの可憐な花が健気に咲いているのが嬉しい! |
お野菜たちの茎と葉っぱの元気のよさは圧巻 |
温かいお茶を楽しむゆとりを心に持つことで、その豊かな心のゆとりがよい運を引き寄せるという。フレッシュハーブティであればなおのこと。
今回、届いた3つのフレッシュハーブティを順番に堪能して、開運につなげようと思う。
カモミールのフレッシュハーブティ
カモミールとは
フレッシュハーブティは、ドライタイプのハーブティとは別格の香りとお味で、心まで満たされる。カモミールは、キク科の植物で、5月~9月に花を咲かせる。カモミールの名前の由来はギリシア語のchamaimelon(大地のリンゴという意)。日本では、カミツレと呼ばれてきた。
カモミールの効能
ローマンカモミールとジャーマンカモミールがあるが、ハーブティーなどで使用されているのは優しい味のジャーマンカモミールの方。ジャーマンカモミールの青りんごのような甘い香りは、心身ともに癒してくれる。カモミールの癒し効果で寝付きもよくなりそうだ。
英国の植物学者、ハーバリスト、医師、占星術師であるニコラス・カルペパー(1616 –1654)によれば、 カモミールは、
「脇腹や肝臓や脾臓の異常にこれ以上の有用な薬はない。カモミールの煎じ薬をつければ、全身の疲労もとり、痛みをやわらげる。張りつめた腱をほぐし、腫れを抑える。あたたかさを必要とする部分を適度に癒し、必要なものをすみやかに分解する。黄胆汁と結石による痛みをやわらげ、排尿をゆるやかに促す」(ニコラス・カルペパー (著), 戸坂 藤子 (翻訳)「カルペパー ハーブ事典」122頁) という。
日本では、古来、菊を重用してきたが、隠されてきた本当の日本の歴史書ではないかとされるホツマツタヱにも菊は特別な存在として書かれている。ホツマツタヱ第15文(アヤ)は正しい食事について書かれているが、それには菊を食べれば、太陽の霊と月の霊の両方に感応し、心の中の光と影が調和するとある。
昔、私の母が菊の花のお浸しを作ってくれていたが、当時は変わった料理だと思って美味しいと思わなかった。でも、今は、菊の花のお浸しは、日本に伝わる素晴らしい伝統文化だと分かる。菊花のお浸しは簡単には作れそうにないので、カモミールティをフレッシュハーブでなるべく多くいただこうと思っている。
フレッシュカモミールティのいれ方
1. カモミールの花を摘んで、軽く水洗いし、ポットに入れる。
2. 沸騰したお湯をポットに入れ、蓋をして、15分以上待つ。(長めがよいです)
3. お湯の色がだんだん黄色味が強くなってきたら、飲み頃。
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花びらが透明になって、お湯の黄色味が強くなったら、 香りとカモミールの成分がポットに充満したサイン |
なお、摘み取った後のカモミールは花瓶にさして、蕾が花を咲せるのを待つ。1日ですでに3つも花が咲いた。
ミントのフレッシュハーブティ
ミントとは
ミントは、シソ科ハッカ属でユーラシア大陸が原産。和名はハッカ(薄荷)ミントの名前は、ギリシア神話に登場する妖精メンテ(Menthe)に由来。メンテは、メンテは冥界の神ハデスに愛されたために、ハデスの妻ペルセポネに地面に踏みつけられて草の姿に変えられてしまう。ミントの花言葉は「美徳」。草に姿を変えられても良い香りのする妖精メンテのまさに美徳を讃えているのかも。
ミントの効用
1990年代にアメリカ国立がん研究所によって開始された(現在はなされていない)食品でがんを予防するという研究、デザイナーフーズ計画 (designer foods project)というのがある。
予防効果の高い順に以下の三段階がある:最も予防効果が高い食べ物:にんにく、キャベツ、甘草(リコリス )、大豆、ショウガ、セリ科の植物(ニンジン、セロリ、パースニップ )つぎに予防効果が高い食べ物:タマネギ、お茶、ウコン(ターメリック)、玄米、全粒小麦、亜麻、柑橘類果実(オレンジ、レモン、グレープフルーツ )、ナス科の植物(トマト、ナス、ピーマン )、アブラナ科の植物(ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ )その次に予防効果が高い食べ物:マスクメロン、バジル、タラゴン、カラスムギ、ミント、オレガノ、キュウリ、タイム、アサツキ、ローズマリー、セージ、ジャガイモ、大麦、ベリーミントは第三段階ではあるが、しっかりと効果が認められている。
ミントに含まれる有効成分はメントールで、消化不良、吐き気、気管支炎、発熱に有効で、医薬品の材料としても広く使われている。うがい、頭痛の軽減にかゆみ止めにも利用される。
昔、祖母が、煎じた薬草で湿布を作ってくれたのを思い出す。薄荷(ミントの和名)も使っていた。
網戸にときどき私はミントのスプレーをしている。スース―するミントの香りは人間にとっていいが、虫や小さな動物は嫌いなようで、住環境の衛生管理面でも大活躍だ。
ミントティーの作り方
- ミントをよく水洗いし、ポットに入れる。
- 沸騰したお湯をポットに入れ、蓋をして、15分以上待つ。(長めがよいです)
- お湯の色がだんだん黄色味が強くなってきたら、飲み頃。
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フレッシュミントティーのなんと芳香なこと! ミントは簡単に自家栽培できるようだ。 いつか、ベランダやお庭でミントを栽培して、 フレッシュハーブティーをいただきたい。 |
オレガノのフレッシュハーブティ
オレガノとは
オレガノは、ヨーロッパ地中海原産で、地中海の山地に住む人に重宝されてきたことから、オレガノという名前は、ギリシャ語「山の喜び(oregano)」に由来。日本でも大変馴染みの深い、シソ科のハーブ。オレガノは、夏にピンク色の花を咲かせる多年草。和名は ハナハッカ(花薄荷)で、これは、薄荷(はっか)の香りがすることが由来する。
一般的にオレガノといわれているのはワイルドマジョラムで、オリガヌム類となる。葉には抗菌作用があるオレガノの花言葉は「富」「輝き」「財産」「自然の恵み」「あなたの苦痛を除く」。オレガノは香りに特徴があるので、肉や魚、トマト料理などのスパイスとしてもよく使われる。
オレガノの効用
オレガノは、ミントと同様、デザイナーフーズ計画 (designer foods project)では、予防効果ありとされる食材だ。また、「オレガノは、カリウムをはじめとするミネラルを多く含みます。特に、カルシウムと葉酸が豊富」で「ビタミンAやカロテノイドの一種であるルテインを豊富に含み、香辛料として香りや味だけでなく栄養面でも優秀なハーブ」である。(株式会社なにわサプリ > 記事コンテンツ > 食品 > オレガノの栄養と効果効能・調理法・保存法)
オレガノティーの作り方
- オレガノを水洗いし、ポットに入れる。
- 沸騰したお湯をポットに入れ、蓋をして、15分以上待つ。(長めがよいです)
- お湯の色がだんだん黄色味が強くなってきたら、飲み頃。
フレッシュハーブティのひととき
ポットにフレッシュハーブティを抽出するのを待つのは本当に楽しい。色濃く出たフレッシュハーブティは、身も心も癒してくれる。優しいハーブの香りは、自然と呼吸を深めてくれる。幸せだと思うひとときである。不思議と、おかげさまで、この「幸せだぁ」という感覚が、フレッシュハーブティのおかげで、その日一日じゅう頻繁に出くわす。ラッキーなこと、ありがたいと思うこと、感謝・・・。まさに、フレッシュハーブティのひとときは開運への入り口なんだと思う。むかし野菜の邑にも感謝である。
まとめ
フレッシュハーブティーは摘みたてのハーブを使う。ドライハーブティーに比べ新鮮な状態なので、味も香りも本当に素晴らしい。ハーブは古くから医療や健康のために使われてきた。手軽にハーブの効能を生かして開運フレッシュハーブティを楽しんで幸せな気持ちで過ごしていこう。